転職と言っても、年収を上げるといったような前向きな転職ばかりではありません。
むしろ、今の職場に不満があるなどの後ろ向きな転職をする人の方が多いのではないでしょうか。
転職活動ではやるべきことがいろいろとありますが、気持ちが前向きにならないと行動する気も起きません。
本記事では、後ろ向きな転職をして自己肯定感が下がっている人に向けて、原因と対処法について紹介していきます。
こうして後ろ向きな転職で自己肯定感が下がる
脱落した感じがしてしまう
後ろ向きな転職をする人の特徴として、
- 今の職場内で人間関係がうまくいかない
- やっている仕事が自分に合わない
- 体力や待遇面で厳しい
などがあります。
同期入社した人や自分の後輩が会社に残って頑張っているのに、自分は続けられないと、脱落した感じがしてしまいます。
しかし、そう感じていると自己肯定感が下がってしまいます。
でも、それは思い込みで、脱落でも何でもありません。
今の時代、一つの職場に何十年も居続ける方が珍しいです。
同じ会社にずっといたら、その会社でしか通用しないスキルだけが自分に残って、他の職場で働く時に柔軟に物事を受け入れられないかもしれません。
それに、合わない仕事を無理に続けていくのもキツいですね。
必要以上にストレスがかかってしまい、仕事以外にも悪い影響が出るかもしれません。
周囲と比較して劣等感を感じてしまう
友達やパートナーが仕事を頑張っているのに、自分は仕事を辞めてしまったという劣等感を感じてしまうこともあるでしょう。
また、世間では未だに「最低でも3年は同じ会社に勤めた方が良い」という考えの人もいるのも事実です。
辞める時に上司にこのようなことを言われたら、自分は社会人として普通以下なのかと思ってしまうかもしれません。
他の人のSNSを見て、比較してしまって劣等感を感じてしまうこともあるでしょう。
他人のSNSなんて見なければいいと分かっていても、見なかったら周囲から置いてけぼりになってしまうという不安もあります。
だから、ついつい見てしまうんですよね。
また、転職活動を進めていく中で「ハイクラス求人」「年収600万円以上」「20代限定」などのワードを目にすると、それらに適さない自分がみじめに感じてしまうこともあります。
余計な情報から遠ざかって、今の自分がよりよくなるための選択ができる情報を得るようにしていきましょう。
生活水準が落ちる
仕事を辞めた直後は収入が無くなります。
知っている人も多いと思いますが、失業手当がすぐに支給されるわけではありません。
自己都合退職の場合、最短で支給されるまでに2ヶ月+7日かかります。
いくら会社から退職金が出たとしても、今後のことを考えるとお金に余裕がありません。
今までの衣食住の生活水準のままだとお金が無くなってしまうので、生活水準は落とす必要があります。
分かっていることとは言え、自己肯定感が下がった気持ちになります。
自己肯定感が下がったまま転職活動するのは厳しい
自己肯定感が下がったままで転職活動をするのは厳しいです。
いったい、どのように厳しくなるのでしょうか。
自信のない言動になってしまう
自己肯定感が低いと、面接での言葉にも影響が出てしまいます。
ストレートに言えず、遠回しに言ってしまいがちなため、言いたいことが伝わりにくいということがあります。
また、自分に自信が持てないと、自分の経験や自己評価を面接で小さく伝えてしまいます。
それにより、面接官からの評価が低くなってしまうのです。
不採用という結果に必要以上に落ち込む
書類選考の段階で不採用、面接まで進んでも不採用…不採用の連絡を受ける度に、自分の何がいけなかったのだろうと気持ちが落ち込んでしまいます。
でも、選考の合否は本人の経験や能力だけが影響するものではありません。
他の応募者との兼ね合いや、会社との相性もあります。
自己肯定感の低い人は、一度嫌な思いをしてしまうと、
「どうせ採用されないんだから、もう応募したくない」
と消極的になってしまいます。
自己肯定感の低下から脱却して、切り口を見つける
周囲と比較するのをやめる
他の人と比較して、自分が仕事を辞めたことに劣等感を感じる人も多いです。
他の人が何をしているか気になってSNSを見たくなりますが、自分のネガティブな状況は公開しないで、自分を良く見せる投稿をする人が一定数います。
自分の人生を向上させる上で、そんな投稿を見てもプラスになることはありません。
また、新しい職場が見つかるまでは、あえて友人などに会う機会を減らして自分と他人を比べてしまわないようにすると良いでしょう。
他人と比べると自己肯定感が下がることが分かっているのなら、比べないようにすればいい。そして、比べないためには他人のことを見ないような環境を作ると良いです。
一行日記を書く
毎日一行でもいいので、日記を書くと自分のことを振り返られて良いです。
一行というのがポイントで、文章のような日記だと書くまでにハードルが高いので続かないことが多いです。
でも、一行ならスキマ時間に書くことができて抵抗がありません。
一行では物足りないという人は、一日の中であった良い出来事を3つ書くというのも効果的です。
- ランチがおいしかった
- いつも遅れる電車が時間通りに来た
- スーパーで食材が安く売ってた
など、日常のささいなことでいいのです。
良かった出来事を寝る前に振り返ることで、良い気持ちで眠りにつけるという効果があります。
毎日続けることで、自己肯定感も高まります。
しかし、日記は続けるのが難しいと感じる人もいます。
だからこそ、「一行」で良いのです。
大切なのは続けること。だから、文章の質や長さよりも、いかに書きやすくできるかを優先して簡単な日記にしましょう。
成功体験を積む
小さなことでも、成功体験を積んでいくことで自己肯定感が高まります。
- 筋トレを続ける
- 自炊をする
- 早起きをする
など、大きな成功でなく達成しやすいものから成功体験を積んでいきましょう。
また、先ほど紹介した日記も、毎日続けることによって成功体験となり、自信になっていきます。
私も1年以上日記を続けています。
最初は筆が進まないこともありましたが、続けていくうちに自然な習慣となってきました。
今では、書かなかった日はソワソワしてしまうほどです。
成功したという結果が自信になり、自己肯定感を高めていきます。
一人で悩み続けるのは苦しい
転職活動をしている間、ずっと一人で悩み続けているのは苦しいです。
転職のことについて話せる人が身近にいたら、相談や愚痴を聞いてもらうなどをするとスッキリします。
もし、身近にいない場合は、転職サービスに登録して一度話を聞いてもらうというのも有効な方法です。
話をする(話を聞く)ことで、今までになかった気付きを得られるかもしれません。
以下に、代表的な転職サービスを紹介しておきます。
(相談だけでも可と公表しているサービスに限定して紹介しています)
【リクルートエージェント】
- 転職はまだ考えていない人でも、相談だけでもOK
- 紹介されたからといって、必ず応募しなければいけないわけではない
- 無料
【doda】
- 転職すべきかどうかを知りたいという目的での利用もOK
- キャリアカウンセリングは、オンラインや電話をメインに実施しているため、自宅で気軽に転職活動をスタートできる
- 無料
【マイナビAGENT】
- 転職の相談だけでも可能。「転職すべきか」から一緒に考えてくれるというスタンス
- Web面談を推奨していて、音声だけでなく担当者の顔を見ながらやり取りができる
- 無料
紹介したサービスのオススメポイントはどれも似ています。
つまり、この中ならどれでも親身に相談に乗ってくれます。
あとは、それぞれのサイトを吟味しながら、フィーリングで決めると良いです。
もし合わなかったら、別の所を申し込むといいですよ。
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